
キャラクターからつくる物語創作再入門
K.M.ワイランド and シカ・マッケンジー
フィルムアート社 / 2019-03-25
この本について
物語を書いていると、「キャラの行動がブレる」「気持ちの動きが薄い」といったモヤモヤに何度もぶつかります。自分では本気で書いているつもりなのに、読み返すと人物がただプロットの都合で動いているように見えてしまう。僕もずっとそこで悩んでいました。 この本が助けてくれたのは、キャラクターの核にある「噓」と「ゴースト」を丁寧に掘り起こす視点でした。人物が何を恐れていて、なぜその欲望(WANT)にしがみつくのか。その理由が一文で言えるレベルまで明確になると、行動にもリアクションにも一本の筋が通ります。また、第一幕の「普通の世界」に、人物の噓や未熟さをどうにじませるかが具体的に書かれているので、序盤で迷走しがちなタイプには特に効きます。 読んでいて一番刺さったのは、「人物は噓を隠すために何をしているのか?」という問いでした。僕自身、プロットを先に組むとキャラの弱さを後回しにしがちでしたが、この問いを置くと、物語の前半でどんな“誤った安心感”にしがみついているのかが自然と見えてきます。結果として、第二幕の迷い方やつまずき方が無理なく描けるようになります。 キャラが“設定”ではなく“人間”として動いてほしい人には、かなり実感をくれる一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの32%が集中しています。
読書の順序
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