
イングランド銀行公式 経済がよくわかる10章
イングランド銀行 and 村井 章子
すばる舎 / 2023-08-26
この本について
経済の話って、ニュースで聞こえてくる言葉は多いのに、実際の自分の生活とどうつながっているのか分からないまま流してしまうことが多いですよね。賃金や物価、仕事の選び方まで全部関係しているはずなのに、どこから理解すればいいのか……と僕自身ずっとモヤモヤしていました。 この本は、そういう「分かったようで分からないところ」を一段ずつほぐしてくれます。印象的なのは、経済を“希少性の配分を考える学問”としてとらえる視点です。土地も時間も有限だから、私たちは常に何かを選んでいる。そう考えるだけで、日常の判断の見え方が変わりました。もう一つは、賃金やインフレの話がとても生活感のある説明になっているところです。賃金が上がる理由は一つではなく、企業の都合や労働市場の摩擦も絡む。シュリンクフレーションのように、値札は変わらなくても実質的な負担が増えているケースもある。このあたりを知っておくと、ニュースの読み方がかなり変わります。 さらに、お金そのものの仕組みまで踏み込んでくれるので、民間銀行が帳簿の記入でお金を生み出している、という一見すると不思議な仕組みも納得できます。経済は完璧ではないし、モデルも不完全だけれど、それでも理解しようとすることで世界の輪郭が少しはっきりする。そんな姿勢に寄り添ってくれる本でした。 仕事や家計の判断に「なんとなく」で向き合うのが苦しくなってきた人に特に刺さると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの17%が集中しています。
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