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キリンを作った男――マーケティングの天才・前田仁の生涯

キリンを作った男――マーケティングの天才・前田仁の生涯

永井 隆

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star総合評価 73/100
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この本について

仕事の判断が揺れてしまう時って、「正解がどこにあるのか」よりも、「どんな視点で見るべきか」がよく分からなくなる瞬間が多い気がします。机上の分析だけ積み上がっていくのに、現場の感覚とはズレていくような、あの居心地の悪さです。 この本を読んでいて強く感じたのは、前田仁という人が“マーケティングの天才”というより、徹底して生活者に向き合う人だったことです。彼は消費者という言葉すら使わず、店頭に立ち、生の声を拾い、必要なら立場を超えて直営店の店長までやる。この「自分をよく見せようとしない姿勢」が、成功体験に縛られがちな自分の思考をほどいてくれました。また、ブレない軸を持ちながらも、朝令暮改を恐れず動く柔軟さや、ブレストの場を“結論のいらない場所”にしてしまう空気づくりは、組織の中で新しい発想を出しづらい時のヒントにもなります。 特に、過去の成功が足枷になる怖さや、口コミをどう生むかを80年代から考えていたという部分は、今の仕事にも地続きで響きました。何かを変えたいのに、一歩が重くなる人にとっては、肩の力が抜ける本だと思います。 「成功体験をいったん脇に置いて、現場からもう一度考えたい人」に刺さります。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

「スーパードライ」がビール市場を席巻していた1990年。かつての絶対王者キリンは「一番搾り」を世に送り出した。「間違いなく赤字になる」。一番搾り麦汁のみを使用するコンセプトに生産部門は猛反発。だが、前田仁とそのチームは不屈の魂で突き進んだ。「淡麗」「氷結」でも鮮やかな成功を収めた前田。その人生は決して順風満帆なものではなかった。あなたの胸を熱くする本格企業ノンフィクション。
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