
コトラーのマーケティング理論が2.5時間でわかる本 (TAC出版)
岡林秀明
PHP研究所 / 2014-04-25
この本について
仕事でマーケの話になるたび、「結局どこから手をつければいいんだろう…」と手が止まることがあります。自分なりに考えているつもりでも、相手に伝える段になると急に言葉がぼやけるというか、判断の基準が揺れるというか。そんなモヤモヤを抱えている人は多い気がします。 この本を読んで感じたのは、難しい理論を上から押しつけるというより、「現場でどう使うか」にぐっと寄っているところでした。例えば、ペプシが若い世代に軸を置き直した話は、感情で動く消費者にどう位置づけてもらうかを考えるヒントになりますし、非日常性を求めて店に足が向くというくだりは、商品説明以前に“場の設計”でできることがまだあるんだと気づかされます。さらに、セグメンテーションやニッチ戦略のあたりは、自分のサービスがどこで戦うべきかを丁寧に切り分ける作業の重要性を思い出させてくれました。 読みながら、自分がつい「全部のお客さんに届く言い方」を選んでしまいがちなことにも気づきます。実際は、見込む相手を決めて、その人の欲求に応える形に設計し直すだけで、迷いがだいぶ減るんですよね。マーサおばさんの例のように、小さなお店だってやれることはあるし、むしろ細かい工夫の積み重ねが効いてくる。 「マーケティングの話になると抽象論で迷子になる」という人に刺さる本です。理論を知るためというより、日々の判断をもう少し地に足のついた形にしたいときに置いておくと便利な一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの32%が集中しています。
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