
つまらなさとはなにか?: 創作に虚しさを感じるあなたへ 創作心理シリーズ
兎野 卵
この本について
創作を続けていると、「頑張っているのに全然手応えがない」とか、「作っても虚しさだけが残る」といった感覚にぶつかることがあると思います。やる気がないわけじゃないのに、気持ちがついてこないあの感じです。僕自身も、手を動かしているのに心が置いてけぼりになる瞬間があって、何を軸に進めばいいのかよく分からなくなることがあります。 この本が面白いのは、そんな虚しさを「悪い感情」と切り捨てずに、ずれを教えてくれるセンサーとして扱っているところなんですよね。自分が何を期待していて、その期待と現実がどこで食い違っているのか。そこを丁寧に見にいくと、作業量を増やしても埋まらなかった違和感の正体が、少しずつ輪郭を持ち始めます。また、目に見えない気持ちを言い換えて理解するプロセスが多めに出てくるので、自分の中にある曖昧な感情を扱うときの手触りがだいぶ変わっていきます。「欲に引っ張られていただけだったな」と気づく場面もあるはずです。 読んでいて思ったのは、この本は創作そのものを教えるというより、創作に向かう自分の扱い方を整えるための一冊だということです。虚しさが出てきたときに、何をやめて、何を確かめて、どこに戻ればいいのか。その順番がわかるだけで、行き当たりばったりで自己嫌悪に落ちる回数がかなり減ります。 「創作が好きなはずなのに、気持ちが追いつかないことが増えてきた」という人には特に刺さると思います。僕と同じように迷っている人ほど、手元に置いておくと心のノイズが少し軽くなるはずです。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの67%が集中しています。
読書の順序
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