
芸術論20講 (光文社古典新訳文庫)
アラン、長谷川 宏
光文社 / 2015-01
累計読者数4
平均ハイライト数 15.8件/人
推定読了時間 約7時間12分
star総合評価 44/100
start序盤集中型
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この本について
自分の仕事や創作について、どうしても「頭で考えすぎて動けない」という時期があると思います。いい案を思いつけば前に進めるはずなのに、実際は思考ばかり渦巻いて手が止まる。僕もそこで何度もつまずきました。 『芸術論20講』が面白いのは、アランが「芸術とはまず体の動きから始まる」と淡々と言い切るところです。想像力は頭の中ではなく、体が動き出す瞬間にこそ宿る。たとえば、思いつきが貧弱に感じても、外に出して形に触れたときに初めて全体が動き出す。ミケランジェロが「建築に触れていない芸術家にはどこか欠ける」と語ったという話も、観念より先に“扱う素材”との応答があるという態度として読むと、妙に腑に落ちます。 もう一つ刺さったのは、美に向かうのは退屈なときではなく、情念が重くのしかかったときだという指摘です。心が乱れているからこそ、歌や絵や言葉が「感じる術」になる。これは創作だけでなく、日々の判断や仕事の場面にもそのまま持ち込める視点でした。 思考優位で息が詰まりがちな人や、何かを作りたいのに最初の一歩が遠く感じる人には、こっそり効いてくる本だと思います。
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出版社による紹介
音楽、演劇、詩、建築、彫刻に絵画。芸術作品とは、初めに構想(アイデア)があってそれを具現化したものだと私たちは考えがちだが、それは違うとアランは言う。では、どう考えるのか?戦火のなかで書きとめた『芸術の体系』に次ぐ、アランの斬新かつユニークな芸術論集。
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