
現代思想2021年6月号 特集=いまなぜポストモダンか
大橋 完太郎、千葉 雅也、宮﨑 裕助、小泉 義之、星野 太、郷原 佳以、佐藤 泉、乗松 亨平、長谷川 貴彦
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この本について
最近、「価値観がごちゃごちゃしてきて、何を軸に考えればいいのか分からないな」と感じることが増えました。SNSで流れてくる文化の断片や、仕事で求められるスピード感に振り回されていると、近代の前提そのものが揺らいでいるような気がしてきます。でも、それを言語化しようとすると途端に掴みどころがなくなるんですよね。 この特集を読んで助かったのは、いまの混乱を「自分の問題」だけでなく、「モダンからポストモダンへの移行」という流れの中に置き直せたことです。モダンが前提としていた自由や主体のあり方が、資本主義やメディア環境の変化とともにどう揺れ動いたのか。そのプロセスを、ジェイムソンやリオタール、さらに現代実在論までつないで追っていくことで、自分の違和感に少し輪郭が出てきました。ハイカルチャーとサブカルの境目が消える感じや、時間の感覚が平坦になっていく感覚も、ただの気分ではなく歴史的な文脈の中で説明されていくのが心強いところです。 自分の立っている場所を俯瞰したい人、特に「価値の崩れ」を肌で感じつつも言葉に落とし込みきれていない人には刺さると思います。今の世界の見え方が少し変わるはずです。
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