
早期退職時代のサバイバル術 (幻冬舎新書)
小林祐児
幻冬舎 / 2022-03-30
この本について
最近、会社の中で「このまま年齢だけ重ねていって大丈夫なんだろうか」と落ち着かない気分になることが増えました。働き方の変化が騒がれる一方で、自分の興味は狭くなっていくし、相談できる相手も同じ職場の数人だけ。何かを変えたい気持ちはあるのに、何を手がかりにすればいいのかがよく分からないまま時間だけが進んでいく感じがあります。 『早期退職時代のサバイバル術』が刺さったのは、こうした不安を「個人の心の問題」に閉じ込めず、制度や働き方の構造とセットで説明してくれたところでした。例えば、終身雇用の安定が興味の幅を狭めていくとか、会社への愛着が年齢とともに成果につながらなくなるとか、一見“自分の努力不足”に見える現象が、実は環境との組み合わせで起きていると分かるだけで肩の力が抜けます。また、中高年になるほど対話の機会が減ることで変化への適応力が落ちていくという話も、今の自分の行き詰まりと重なりました。 この本を読むと、「何をすればいいか」が急に明快になるわけではないですが、少なくとも自分の働き方をどう立て直すかの目線が変わります。興味の柔軟性をどう取り戻すか、社内外でどんな対話を増やすべきか、そして組織に任せきりにしないキャリアの作り方をどう始めるか。どれも大げさな話ではなく、現実的で手を伸ばせる範囲のものばかりです。 今の会社での先行きに微かな不安を抱えている人、特に「このまま同じ場所にいていいのか」と静かに悩んでいる中堅〜中高年の人には、かなり刺さると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第9章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの28%が集中しています。
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