
罰ゲーム化する管理職 バグだらけの職場の修正法(インターナショナル新書) (集英社インターナショナル)
小林祐児
集英社 / 2024-02-07
この本について
管理職まわりの話をしていると、「みんな限界っぽいのに、仕組みはそのまま」で回している感じにモヤッとすることがあります。やるべきことは増える一方なのに、裁量や仲間は増えない。部下の育成どころか、自分の学ぶ時間すら確保できない。そういう“詰まり”に心当たりがある人には、この本がかなり落ち着いて状況を整理してくれました。 読んでみて大きかったのは、まず「リーダーが頑張れば解決する」という前提そのものを外してくれるところです。管理職だけに期待を乗せすぎる構造を“幻想”として捉え直すと、自分が無能なのではなく、仕組みが歪んでいるだけだと腑に落ちる場面が多いです。また、やたらと重複した業務や過度なマイクロマネジメントが、下の層まで“考えない構造”を連鎖させている話は、現場の実感とよく重なりました。自分がやらないと回らない…と思い込んでいた部分が、実は役割の設計で変えられるかもしれないと気づけます。 もう一つは、管理職の増減やポスト設計、次世代リーダー育成の仕方など、個人の努力では触れられない“組織の構造”に光を当ててくれる点です。自分の後任を育てることを職務に組み込む発想や、専門性に寄せたキャリア設計など、現実的な打ち手が示されていて、読んだあとに「自分が何に悩んでいたのか」が言語化されました。 管理職として踏ん張っているけれど、そろそろ体力と気力の限界が見えかけている人に刺さると思います。自分を責める前に、いったん構造を見直す視点をくれる本でした。
読書インサイト
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多くの読者は第7章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの14%が集中しています。
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