
経営は何をすべきか
ゲイリー ハメル、有賀 裕子
ダイヤモンド社 / 2013-02-21
この本について
マネジメントの本を読んでいると、「結局、現場の混乱ってどうやってほどくんだろう」とか「自分は管理しているつもりが、逆に邪魔してないか」といったモヤモヤがついて回ります。とくに、役職や制度に縛られるほど、チームの力をどうやって引き出すのかが見えなくなるんですよね。 『経営は何をすべきか』は、その行き詰まりを一気に魔法のように解決してくれる本ではありません。ただ、今の組織で「何が本質的に詰まりをつくっているのか」を、丁寧にほぐしてくれる一冊でした。印象的なのは、マネジャーこそ「私のどこが間違っているだろう」と問いかけ続ける必要がある、という視点です。上から正しさを配る役割ではなく、可能性を押しつぶさないために余白をつくる存在として描かれている。これは日々の会議や1on1の空気感を変えるヒントになります。 また、この本は「資格やお墨付きより貢献度が物を言う」「階層はボトムアップで築かれる」といった、耳が痛いけれど避けて通れない現実にも触れます。単に権限を配るのではなく、個々の技能や情熱をどう解き放つか。その視点で読むと、自分の組織やチームのどこに惰性や重力がたまっているのかが見えてきます。イノベーション巧者の話も多く、現状に縛られず可能性を見抜く目線のつくり方がかなり具体的です。 管理職として悩んでいる人よりも、「役職に関係なく、組織の重さをなんとかしたい」と感じている人にこそ刺さる本だと思います。今いる場所で何から変えられるのかを、一緒に手探りさせてくれる一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第6章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの20%が集中しています。
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