
プレゼンの極意はマンガに学べ
三田紀房
講談社 / 2013-02-21
この本について
プレゼンって、「内容は悪くないはずなのに、なぜか相手の表情が動かない…」みたいな瞬間がありますよね。僕も何度も経験しました。資料を作り込むほど泥沼にはまり、どこを立て直せばいいのか分からなくなるあの感じ。そんなときに救われたのが、この本でした。 三田紀房さんはマンガの作り手として、ストーリーをどう動かし、人をどうワクワクさせるかをずっと考えてきた人で、その思考がプレゼンに応用できるという視点がすごく腹落ちします。特に響いたのは「大ゴマから考える」という発想で、全体の軸となる3〜4枚を先に決めてしまえば、迷子にならないところ。僕も企画書が散らかりがちだったのですが、まず“絶対に伝えたい核”を置くようにしただけで、構成が驚くほど安定しました。 もうひとつ印象的だったのが、「おもしろい」より先に「おもしろそう」と思わせる重要性です。最初の1分で相手が身を乗り出すかどうかって、実は内容そのものより“仕掛け”の問題なんだと気づきました。グラフを使うにしても、説明を削って「続きを聞きたい」と思わせるフックを置く。この視点は、営業でも企画でもすぐ効きます。 さらに、企画は「空席」を見つけて大きなゴールから逆算するという話も、読者が何度も保存していた部分です。流行はすでに残像でしかなく、“王道に何を掛け合わせるか”でしかアイデアは生まれないという考え方は、地に足がついていて、変な夢物語に走らない感じが信頼できます。 プレゼンで迷うたびに立ち返る軸がほしい人に刺さる本です。僕にとっても、企画が行き詰まったときに「まずバスの行き先を決める」ためのガイドみたいになっています。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第4章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの23%が集中しています。
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