
とにかく可視化―仕事と会社を変えるノウハウ―(新潮新書)
菊池明光
この本について
会議で話しているはずなのに、終わってみたら「何を決めたんだっけ…?」と虚無だけ残ることってありますよね。自分もずっとそのモヤモヤを抱えていて、発言しているのに噛み合わない、議論が同じ場所をぐるぐる回る、そんな場面が続いた時期がありました。伝えたつもりが伝わっていなかった、そもそも前提の捉え方がズレていた──あとから気づくと、だいたいそこが原因でした。 この本が響いたのは、そのズレを放置せず「眼前可視化」で最初から整えてしまう、という非常に地に足のついた方法を提示してくれたからです。相手の言葉をリアルタイムで書き起こし、事実と考察を分けて見せながら進めるだけで、議論の質が驚くほど変わる。わからないまま流れに合わせて頷くのではなく、「ここがわかりません」と言える空気を作るところまで含めて可視化だと書かれていて、個人的にはそこが一番刺さりました。伝わらなかったら、伝えていなかったのと同じ──これは痛いほどわかります。 また、可視化によって「問題発生要因まで辿り着ける」のも大きいです。成功か失敗かを曖昧にしたまま次の打ち手に走ってしまう癖がある人ほど、過程を具体的に見える化することで、次の一歩が現実的になる感じがあります。粗くてもその場で送るメモの運用など、実践に使える細かいコツが多いのもありがたいところです。 議論が噛み合わない理由を人間関係のせいにしがちな人や、会議で「言った・言わない」に疲れている人には特に刺さると思います。自分もまだ手探りですが、会話の交通整理としての可視化は、思った以上に仕事のストレスを減らしてくれました。
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多くの読者は第5章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの17%が集中しています。
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