
わたし、二番目の彼女でいいから。3 (電撃文庫)
西 条陽 and Re岳
累計読者数3
平均ハイライト数 70.3件/人
star総合評価 65/100
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この本について
人間関係って、わかりやすい答えがほしいのに、実際は気持ちが揺れたり、相手の表情ひとつで不安になったりしますよね。好きだからこそ踏み込みたいのに、踏み込んだら壊れそうで怖い。頭では整理できないのに、心だけが暴走するあの感じ。僕もよくそこで立ち止まります。 『わたし、二番目の彼女でいいから。3』は、その“揺れ”を極端なかたちで描く物語です。でも、だからこそ、自分の曖昧なところが逆に見えてくる瞬間があるんです。たとえば、登場人物たちが相手の反応ひとつに敏感になりすぎたり、独占欲が突発的にあふれたり、理屈と感情がずれて暴発したりする場面。読みながら「ここまでじゃないけど、この気配は知ってるな」と思わされることが何度かありました。 僕がとくに効いたのは、好きという言葉の重さを問う視点でした。大げさに聞こえるかもしれませんが、相手を本当に知ろうとする感覚や、関係が壊れそうになったときの本音の出方が、妙にリアルなんですよね。それから、家族のしがらみや“正しさ”に縛られた選択が出てくる場面も、自分の生活にそのまま置き換えられる感じがありました。正しいかどうかじゃなく、目の前の現実をそのまま認めることでしか動けない瞬間って、たしかにあるなと。 刺激的なシーンも多いんですが、それ以上に「人はこんなふうに歪んだり迷ったりする」という生々しさがちゃんと描かれています。まっすぐじゃない感情を抱えている人ほど刺さると思います。人間関係のめんどくささを抱えたままでも前に進みたいときに、そっと鏡を出してくれるタイプの一冊でした。
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