
犯罪心理学者が教える子どもを呪う言葉・救う言葉 (SB新書)
出口 保行
SBクリエイティブ / 2022-08-05
この本について
子どもの前で、夫婦の方針が食い違ってしまうことってありますよね。お互い悪気があるわけじゃないのに、「どっちが正しいか」に引っ張られてしまって、気づけば子どもがその板挟みで疲れている…。頭では分かっていても、忙しい日常の中でつい後回しになってしまうところだと思います。 この本が面白いのは、方針の一致そのものよりも、「話し合うという行為」がどれだけ子どもを安心させるかを、現場の事例から淡々と示してくれるところです。抜粋にもありましたが、少年院に来た子どもの多くが、親の不一致ではなく“話し合いの欠如”に苦しんでいたという指摘は刺さりました。親が自分のバイアスに気づけないと、そのしわ寄せは子どもに向かう…という言葉は、耳が痛いけれど現実的です。また、「仲良くしなさい」「お兄ちゃんだから」など、何気ない一言がどう子どもに届くのかも、具体的なケースで理解できます。 読んでいて感じたのは、親として完璧である必要はなくて、むしろ“説明しながら変わっていく姿”を見せるほうが信頼につながるということです。方針を変えるときに一言伝えるだけでも、子どもは「大事にされている」と感じられる。その感覚は、育児書というより、人間同士の関係に近い学びでした。 夫婦で話し合う時間を持てていない人、子どもへの声かけが本当に届いているのか不安になる人には、とても落ち着いて読める一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの15%が集中しています。
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