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村上朝日堂の逆襲(新潮文庫)

村上朝日堂の逆襲(新潮文庫)

村上春樹 and 安西水丸

累計読者数3
平均ハイライト数 1.7件/人
star総合評価 37/100
boltライト読書型

この本について

仕事の集中力が続かないとか、自分にはそこまで大きな才能があるわけでもない、とふと落ち込むときってありますよね。まして体調がいまいちだと、ますます自信が削られる感じがする。僕も似たようなところで何度もつまずいてきました。 この本の抜粋が妙に刺さるのは、村上春樹が「健康と才能」「言葉の感覚」「自分のペース」という、ごく日常的だけど誤魔化しにくいテーマを、軽やかな雑談みたいに書いているからだと思います。たとえば「才能よりまず健康」と言い切る感じは、努力論でも根性論でもなくて、長いスパンで自分を持続させるための現実的な視点としてすっと入ってくる。それに、言葉を“空気”として捉える話も、何かを学ぶときの焦りをふっとほどいてくれるようなところがあります。 村上作品というと小説のイメージが強いけれど、このエッセイはもっと生活に近いところで、人がどうやって自分を整えていくのかを、無理のない温度で見せてくれます。読んだから劇的に変わるというより、自分の中にも同じリズムがあったかもしれない、と少し呼吸が楽になる感じです。 自分の調子と折り合いをつけながら働きたい人に、静かに刺さる一冊だと思います。

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