
アナベル・アノマリー (徳間文庫)
谷口裕貴
累計読者数5
平均ハイライト数 5.8件/人
star総合評価 36/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 15%
この本について
仕事でも日常でも、自分の外側で世界がじわじわ崩れていくような感覚をもつときってありますよね。何かが変質している気はするのに、こちらはまともなふりをして過ごすしかない。そんなモヤモヤを抱えたまま固まってしまうことが、僕にもよくあります。 『アナベル・アノマリー』の抜粋を見ていると、読者が強く反応しているのは「世界が突然、異形へと変わる瞬間」の描写なんですよね。催眠ガスが雪になり、銃弾がハチドリになる、建物が蘭に変わる。現実が音を立てて別物にすり替わっていくあの感じは、ただのSF的ギミックというより、「自分の足場が崩れる瞬間」の比喩として刺さっているんだと思います。仕事の現場でも、人生の節目でも、思ってもみなかった事態に呑み込まれるときの感覚に近い。 この本が面白いのは、そういう“変容の只中にいるときの視界”がうまく描かれているところです。混乱しつつも、その中でどう理性を保とうとするのか。あるいは、過去の物語の登場人物になりきることで自分を支えようとする心理も出てくる。現実逃避とは言い切れない、むしろ人が限界を越えるときにどう生き延びようとするのか、そこに妙にリアルさがあります。 世界が突然別物に見えてしまう瞬間を知っている人、あるいは最近そんな気配を感じている人に刺さる一冊です。こちらの混乱をそのまま抱えたまま読んでいい物語だと思います。
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多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの47%が集中しています。
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出版社による紹介
殺されたのはアナベルという名の少女。超絶的なサイキックだった彼女の呪いは、死後なお世界を覆う。SF長篇。伴名練氏、解説。
読んだ内容を、もう忘れない。
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