
3000万語の格差——赤ちゃんの脳をつくる、親と保育者の話しかけ
ダナ・サスキンド, 掛札 逸美, and 高山 静子
明石書店 / 20180515
累計読者数4
平均ハイライト数 21.8件/人
star総合評価 69/100
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この本について
子どもにどう声をかければいいのか、日によって正解がわからなくなる時ってありますよね。つい褒め方がワンパターンになったり、忙しさのなかで「話しかける余裕なんて…」と感じたり。自分もずっとそこでもやもやしていました。 この本が助けてくれたのは、立派な育児論ではなく、日常のごく小さな行動がじつは子どもの脳の成長に直結しているという視点でした。例えば、ただおむつを替える時のひと言が、語彙だけじゃなく安心感や自己制御の土台を育てていくこと。ほめる時も「能力」を言うのではなく、目の前の行動を具体的に拾うことで、子どもの中に「成長できる」という感覚が残っていくこと。こういう変化は、特別な準備がいらない分、実生活に落とし込みやすかったです。 さらに印象的だったのは、子どもが興味を向けている瞬間にこちらがチューン・インし、短いやりとりを重ねるだけで、脳のつながりが強まっていくという点でした。劇的なことは何ひとつ求められていなくて、むしろ「いつもの生活をちょっと言葉で照らす」だけでいい。そう思えるだけで肩の力が抜けました。 子どもとの関わりに迷いがある人、そして「完璧じゃなくていいから、より良くしたい」と感じている人に静かに届く本だと思います。
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出版社による紹介
算数や国語の学力、粘り強さ、自己制御力、思いやり……、生まれた瞬間から最初の数年間に、親や保育者が子どもとどれだけ「話したか」ですべてが決まる。日本の子育て、保育が抱える課題とその解決策を、科学的な裏づけと著者自身の具体的な実践から示した書。
目次
第1章 つながり:小児人工内耳外科医が社会科学者になったわけ
第2章 ハートとリズリー:保護者の話し言葉をめぐる先駆者
第3章 脳の可塑性:脳科学革命の波に乗る
第4章 保護者が話す言葉、そのパワー:言葉から始めて、人生全体の見通しへ
第5章 3つのT:脳が十分に発達するための基礎を用意する
パート1:科学から実践へ
パート2:「3つのT」の実際
第6章 社会に及ぼす影響:脳の可塑性の科学は私たちをどこへ導くのか
第7章 「3000万語」を伝え、広げていく:次のステップ
エピローグ 岸に立つ傍観者であることをやめる
解説 子どもの言葉を育む環境づくり(高山静子)
訳者あとがき(掛札逸美)
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