
どうせならもっと上手に叱ってくれない?
吉村 直記
すばる舎 / 2021-11-24
この本について
子どもに向き合うとき、「どう声をかけるのが正解なんだろう」と手が止まる瞬間ってありますよね。叱りすぎても後味が悪いし、優しくしようとすると今度は甘やかしている気がして落ち着かない。僕自身、仕事の疲れを持ち帰ったまま子どもに対応してしまい、あとで自己嫌悪になることが何度もありました。 この本は、そういう“正解のなさ”に悩んでいる人にとって、少し肩の力を抜かせてくれる内容でした。たとえば、言葉が出てこないときは無理に褒めようとしなくても、アイコンタクトでも十分伝わるとか。あるいは、叱る前にまず「どうしたの?」と聞いて、子ども自身が気持ちを言葉にするのを待つだけで、状況がまったく変わることとか。親が全部指示するのではなく、一緒にルールを相談して決めるだけで、子どもの姿勢が変わるという話も、日常にすぐ持ち込める感覚です。 読んでいて思ったのは、子どもの行動を変えるというより、親の“視点の向き”を少し変える本なんだということです。子どもの「なんでそんなことするの?」の裏側に、ちゃんと理由があるかもしれない。生まれたときの「いてくれるだけで嬉しい」という気持ちを忘れないようにするだけで、関わり方がやわらかくなる。そんな、小さくて現実的な変化を積み重ねるための本です。 子どもとの距離感にずっと迷っている人、自分の対応に自信を持てないまま過ごしている人には、静かに刺さると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第9章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの21%が集中しています。
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