
改正電子帳簿保存法とインボイス制度対策のための 経理DXのトリセツ
児玉尚彦、上野一也
日本能率協会マネジメントセンター / 2022-12-18
この本について
経理まわりのデジタル化って、「やったほうがいいのは分かってるけど、どこから手をつければいいのか…」と止まってしまいがちです。現金精算や紙の請求書が残っている会社ほど、頭では理解していても、現場のやり方を変えるのが怖いんですよね。自分もまさにそこで詰まっていて、形だけシステムを入れても負担が増えるばかりでした。 この本を読んで刺さったのは、「システムをカスタマイズするんじゃなくて、自社のやり方を標準システムに寄せる」という割り切りでした。現状に合わせてシステムをいじるから複雑になり、結局メンテに追われて疲弊する。そうじゃなく、経理の流れそのものを見直すほうが結果的にラクになる、という視点はかなり現実的で、腹に落ちました。さらに、現金が最大のボトルネックになって優秀な人材の時間を奪っている話も、身に覚えがありすぎて耳が痛いところです。月1回のまとめ精算やキャッシュレス前提の設計など、細かい運用レベルまで踏み込んでいるので、そのまま現場に落としやすいのもありがたいところでした。 もうひとつ大きかったのは、デジタル化=効率化で終わりではなく、経理の役割そのものを変える話です。月次が早まり、経営判断がタイムリーになる。余った時間で人材育成に投資できる。ここまで含めて「DX」と言えるんだと、視野が少し広がりました。 経理が「とりあえず回している」状態から抜け出したい人、あるいはインボイスや電帳法に追われて疲れている人には、かなり実務寄りで効くと思います。
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