
電車の窓に映った自分が死んだ父に見えた日、スキンケアはじめました。
伊藤 聡
累計読者数3
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star総合評価 45/100
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この本について
自分の見た目を気にするのは大事だと頭ではわかっていても、「男がそこまでやるのはどうなんだろう」と迷ってしまうこと、けっこうあると思います。体調が悪くても放っておきがちだったり、身だしなみの話題を男性同士で共有しにくかったり。なんとなく、そのあたりに説明のつかないモヤモヤが残るんですよね。 伊藤聡さんの『電車の窓に映った自分が死んだ父に見えた日、スキンケアはじめました。』は、そのモヤモヤを「無理に変えよう」とは言わず、まず観察して、言葉にしてくれる本です。たとえば、なぜ男性は身体の不調を“放っておく”のか、なぜスキンケア売り場で居心地の悪さを感じるのか。自分では気づきにくい思い込みを、押しつけではなく拾い上げてくれます。そして、昨日の自分よりほんの少しだけよくなる経験を、どう受け取っていけばいいのかまで書かれているのが、この本のやさしいところです。 読みながら、「美容って外見を良くするためだけじゃなくて、健康でいたい気持ちに近いんだな」と腑に落ちる瞬間がありました。肌の変化を毎日手で確かめることで、自分の体調をやっと自分で理解できるようになる。そんな小さな積み重ねを、過剰に盛り上げず、でも軽くも扱わずに描いてくれます。 自分の身体の扱いがつい雑になってしまう人や、「男らしさ」の空気にうっすら疲れている人にとって、息がしやすくなる一冊だと思います。
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