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ムラブリ 文字も暦も持たない狩猟採集民から言語学者が教わったこと(集英社インターナショナル)

ムラブリ 文字も暦も持たない狩猟採集民から言語学者が教わったこと(集英社インターナショナル)

伊藤雄馬

累計読者数3
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star総合評価 54/100
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この本について

人と話しているのに、どこか距離がある感じが抜けないときがあります。内容は通じているはずなのに、関係だけが噛み合わない。あいさつや雑談が苦手な人ほど、こういうモヤモヤを抱えやすい気がします。ぼく自身も「意味のないやりとりって必要なのか」と長く思っていました。 この本を読んで驚いたのは、ムラブリの人たちとの関係が深まった瞬間に言語が突然わかり始めた、という著者の実体験でした。語学力ではなく、相手をどう見るかで言葉が変わるという感覚がとてもリアルで、こちら側の日常にも静かに効いてきます。あいさつや雑談が“情報交換”ではなく“関係の確認”なんだ、と腹落ちすると、人づきあいの力の入れどころが少し変わります。それから、言語が持つ身体性の話も面白くて、言葉を覚えることがその人たちの生き方に一歩踏み込むことなんだと気づかされます。 仕事でも生活でも、意味ある会話ばかり追いかけて疲れてしまう人には刺さると思います。相手との関係をつくる小さなやりとりに、もう少し寛容になれる。そんな視点をくれる本でした。

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