
ストーリーブランディング100の法則
川上徹也
日本能率協会マネジメントセンター / 2023-04-26
この本について
仕事でも個人の発信でも、「いいものを作っているはずなのに、なぜか伝わらない…」みたいな引っかかりってありませんか。僕もよくそこに迷い込むタイプで、機能を磨けば届くと思っていた時期が長かったんですが、どうやらそれだけでは動かない人の心があるようです。 この本が教えてくれたのは、商品そのものより「その背景にいる人」に読者が強く反応しているという事実でした。奇跡のリンゴの話にあるように、欲しかったのはリンゴではなく木村さんの歩んできた物語。そういう“人の輪郭”を見せるだけで、同じ商品がまったく別の意味を帯びて見えてくるんだと腑に落ちました。また、会社や個人がもともと持っている価値に光を当てて、見える場所まで持ち上げるだけで物語が生まれるという視点も、無理に盛ろうとしがちな僕には救いでした。 さらに、ストーリーには欠落、志、葛藤という3つの要素があるから、無理にきれいな話を作らなくていいというのも現実的で好きなところです。うまくいかなかった時期や、遠回りした経験ほど、むしろ素材になり得る。自分の歴史に新しい意味を与えるだけで、読み手との距離が縮まる感覚があります。 自分や自社の強みをどう言語化していいかわからない人、売り込みに抵抗があるけれど価値はきちんと伝えたい人には特に刺さるはずです。物語といっても大げさな演出ではなく、日々の営みの中にある“らしさ”をどう拾い上げるか。そんな現実的なヒントがぎゅっと詰まった一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの23%が集中しています。
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