
一言力 (幻冬舎新書)
川上徹也
この本について
仕事でも日常でも、言いたいことがあるのにうまく伝わらず、「なんかズレた返しをしちゃったな…」と後から落ち込むことがよくあります。特に会議での質問や、上司の意図を読み損ねた瞬間は、小さなことでも引きずったりします。自分の頭の中では分かっているはずなのに、言葉にすると途端にぼやけるあの感じ、けっこうしんどいですよね。 この本が助けてくれたのは、言葉そのものを磨くというより、伝え方の視点を増やしてくれたことでした。たとえば比喩の作り方。対象と別のものの共通点を探すだけで、話が一気にクリアになる感覚があります。的外れな質問を受けた時も、正面からぶつかるのではなく、本筋に戻す返し方があると知っているだけで気持ちが軽くなります。そして、問いをつくる力。発問力という言葉に置き換えられていましたが、これは相手を動かすというより、自分の思考を整理するためにも効きました。 さらに個人的に役立っているのが、仕事の内容を13文字以内で“タイトル化”する習慣。名前をつけるだけで、曖昧だったタスクの輪郭がはっきりして、余計な迷いが減ります。断言するときは根拠を添える、という当たり前のようでできていなかった姿勢も、文章だけでなく会話でも効いてきました。 一言で空気を変えたい人よりも、まずは目の前のやりとりの質を上げたい人に刺さる本だと思います。自分の言葉にもう少し責任を持ちたい時、そっと横に置いておける一冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第5章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの23%が集中しています。
読書の順序
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