
Makuake式 「売れる」の新法則 (日本経済新聞出版)
坊垣佳奈
この本について
売る仕事をしていると、「機能は良いはずなのに伝わらない」「自分のつくったものをどう説明すればいいのか分からない」というモヤモヤがつきまといます。僕もそこを何度も外してきたので、気持ちはよく分かります。いいものを作れば黙っていても広まる時代じゃない。それは頭では分かっているのに、具体的に何を直せばいいのかが見えづらいんですよね。 この本を読んで印象的だったのは、「伝わるって、作り手の熱量よりも“受け手が自分の生活にどう関わるかを想像できるか”がすべてなんだな」という視点でした。性能より機能、作り手のストーリーより生活の変化。そこが腹落ちすると、製品の見せ方を一階と二階に分けて整理できたり、過剰なアピールを避けながら自然に価値を伝える方法がつかめてきます。さらに、ユーザーが“自分ごと”として思い描けるシーンをどう埋め込むか、という実践的な考え方も多いので、手を動かして改善しやすいのもありがたいところでした。 スモールスタートの発想や、右脳でのものづくりを許容する姿勢など、作り手が抱えがちな不安を無理に振り切らせるのではなく、「こうすればリスクを抑えながら前に進めるよ」という現実的な道筋が示されているのも救われるポイントです。自分がやるべきことかどうか、という根本の問いに戻らせてくれる部分もあり、読後は変に力まずに次の一歩を考えられました。 自分の作ったものを“どう届ければいいのか”に悩んでいる人に刺さる一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの16%が集中しています。
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