ヨムナビ
なぜヒトだけが老いるのか (講談社現代新書)

なぜヒトだけが老いるのか (講談社現代新書)

小林武彦

講談社 / 2023-06-22

累計読者数3
平均ハイライト数 18.3件/人
推定読了時間 約3時間17分
star総合評価 66/100
trending_up後半加速型
check_circle推定完走率 70%

この本について

歳を重ねることについて、ぼんやり不安を感じる瞬間ってありますよね。体の衰えが怖いというより、「人間ってなんでこうなるんだろう」という素朴なモヤモヤに近いもの。健康法を調べても結局よく分からず、かといって楽観視もできない…そんなときに読んで腑に落ちたのが、この「なぜヒトだけが老いるのか」でした。 面白かったのは、老化を“弱点”としてではなく、“進化の結果として避けられない仕組み”として捉え直せるところです。たとえば、細胞が分裂するたびにDNAに少しずつ傷が溜まっていくこと、その傷を完全には修復できないからこそ老化が進むこと。そして、それが悲劇ではなく、生物が進化してきたからこそ組み込まれた構造だという視点です。ゾウやサケ、酵母の例が出てくることで、老化が「人だけの問題」ではないと分かるのも気持ちが軽くなるところでした。 もう一つ響いたのは、“ヒトは本来55歳くらいが寿命だった”という話。じゃあ私たちが今それ以上に生きられるのはなぜか。そこに社会性や環境、細胞の入れ替わりなど、具体的な理由が積み上がっていくことで「長生きは奇跡ではなく、ちゃんと理由がある」と思えるようになります。自分の体に起きている変化を、ただの劣化ではなく「歴史ある仕組み」として見られるのは、ちょっとした救いでした。 老化をどう受け止めるかで迷っている人、根拠のある話だけを静かに知りたい人には刺さると思います。

この本に似ている本

すべて見る arrow_right_alt

小林武彦の他の作品

すべて見る arrow_right_alt
書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

人間以外の生物は、老いずに死ぬ。 ヒトだけが獲得した「長い老後」には重要な意味があったーー。 生物学で捉えると、「老い」の常識が覆る! 【ベストセラー『生物はなぜ死ぬのか』著者による待望の最新作!】 ・産卵直後に死ぬサケ、老いずに死ぬゾウ、死ぬまで子が産めるチンパンジー ・ヒトは人生の40%が「老後」 ・長寿遺伝子の進化 ・寿命延長に影響した「おばあちゃん仮説」と「おじいちゃん仮説」 ・老化するヒトが選択されて生き延びた理由 ・ミツバチとシロアリに学ぶ「シニアの役割」 ・昆虫化するヒト ・不老長寿の最新科学 ・85歳を超えたら到達できる「老年的超越」というご褒美 ・老化はどうやって引き起こされるのか ・生物学者が提言する「最高の老後の迎え方」とは ……ほか 「老いの意味」を知ることは「生きる意味」を知ることだった。
library_books似た本をもっと見るmap書籍マップで探すroute読書パスガイドauto_awesomeAI診断で次の1冊を探す

読んだ内容を、もう忘れない。

BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。

無料ではじめる

クレジットカード不要