
青春ブタ野郎はサンタクロースの夢を見ない 『青春ブタ野郎』シリーズ (電撃文庫)
鴨志田 一、溝口 ケージ
累計読者数3
平均ハイライト数 16.3件/人
star総合評価 52/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 23%
この本について
人間関係の距離感とか、進路の選び方とか、昔より世界が広がったはずなのに、逆に「自分の立ち位置どこだっけ?」みたいなモヤモヤが増える時期ってありますよね。気を遣うポイントを間違えたり、相手の言葉の裏を読みすぎたり、未来のことを考えると急に不安になったり。僕も大学に入った頃はずっとそんな感じでした。 この『青春ブタ野郎はサンタクロースの夢を見ない』は、夢という設定を使いながら、そういう“自分の輪郭が曖昧になる瞬間”をかなり丁寧に描いてくれます。たとえば、誰かだけが夢を見ない理由を探る場面は、実際には「自分はどう見られているのか」「何を忘れているのか」を探す時間そのものに近いし、昔より人間関係が薄く感じる描写は、大学生活に入った途端に起きる距離の変化をそのまま言語化してくれる感じがあります。あと、咲太が時々ズレたことを言いながらも、人との境界線を探っていく姿が、妙にリアルなんですよね。 大げさに人生が変わる本じゃないけど、自分の悩みをそのまま物語の中で観察できるような読み心地があります。こんな人に刺さると思います。周りの変化に合わせて自分も変わらないといけない気がして、少し息苦しさを覚えている人。 物語として楽しみながら、自分の感情の位置が少しだけ見えやすくなる一冊でした。
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