
8つの完璧な殺人 (創元推理文庫)
ピーター・スワンソン、務台 夏子
東京創元社 / 2023-08-10
累計読者数4
平均ハイライト数 4件/人
推定読了時間 約4時間54分
star総合評価 43/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 47%
この本について
人間関係でも仕事でも、「なんで自分はこんなに考えすぎるんだろう」と思う瞬間ってありますよね。過去の記憶がふとよみがえったり、言葉にできない違和感だけが残ったり。前に進みたいのに、心のどこかでずっとざわついている感じ。僕はそういうとき、ミステリを読むと少しだけ呼吸が整うことがあって、この『8つの完璧な殺人』もまさにそういう一冊でした。 この小説に出てくるのは、殺人事件や古典ミステリの引用だけじゃなくて、音楽の流れる部屋や、冷蔵庫を開けてビールを取る動作、子どものころに夜更かしして本を読んだ記憶など、日常の手触りみたいな場面ばかりです。読者が抜き出している部分を見ると、みんな事件そのものよりも、主人公の「過去と現在が入り混じる瞬間」に刺さっているように思えます。読書がその人自身の記憶を引っぱり出す、という描写は、自分のなかにも心当たりがある人が多いはずです。 物語を追っているはずなのに、いつのまにか自分の昔の部屋や、誰かと交わした会話を思い出させられる。そんな読書体験を、無理なくやってくれるタイプのミステリです。事件を解きたいというより、「自分の奥に沈んでいたものを少し揺らしたいとき」に合うと思います。こういう静かな揺さぶりが好きな人には、きっと深く刺さるはずです。
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多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの38%が集中しています。
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出版社による紹介
すべて著者が仕掛けた罠。 〈このミステリーがすごい!〉第2位!『そしてミランダを殺す』の著者が贈る、 名作ミステリーへの見事なオマージュ! 雪嵐の日、ミステリー専門書店の店主マルコムのもとに、FBI捜査官が訪れる。マルコムは10年ほど前、もっとも利口で、もっとも巧妙で、もっとも成功確実な殺人が登場する犯罪小説8作を選んで、ブログにリストを掲載していた。ミルン『赤い館の秘密』、クリスティ『ABC殺人事件』、ハイスミス『見知らぬ乗客』、アイルズ『殺意』……。捜査官によると、そのリストの“完璧な殺人”の手口に似た殺人事件が続いているという。犯人は彼のリストに従って殺しているのか? 著者のミステリーへの愛がふんだんに込められた、謎と企みに満ちた傑作長編! 解説=千街晶之
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