ヨムナビ
ケイトが恐れるすべて (創元推理文庫)

ケイトが恐れるすべて (創元推理文庫)

ピーター・スワンソン、務台 夏子

東京創元社 / 2019-07-31

累計読者数3
平均ハイライト数 5.7件/人
推定読了時間 約5時間52分
star総合評価 48/100
trending_up後半加速型
check_circle推定完走率 56%

この本について

ときどき、自分の中に説明のつかないざわつきがあって、「なんで今これに反応したんだろう」と自分でも理由がわからないことってありませんか。日常では飲み込んで流してしまうその感覚が、この本では容赦なく表面に引きずり出されます。読者の方が保存していた場面も、まさにそこに触れているように思いました。 『ケイトが恐れるすべて』は、派手な事件よりも、登場人物たちの“目の奥の暗がり”をじっくり見せてくるタイプのサスペンスです。下品なポスターに視線が吸い寄せられる瞬間とか、古いレコードの音に引っ張られて別の時代の自分を演じてしまう感覚とか、人の奥にある衝動や弱さが、説明抜きでそのまま置かれている。そこが妙にリアルで、読みながら「自分にもこういうところあるかもしれない」と急に立ち止まらされます。 さらに、音楽や部屋のライティングみたいな細部が、その人の孤独や歪みを静かに語っていて、ただの不気味さでは終わらない深さがあります。誰かの部屋をそっと覗き込んで、その人の“気配”を感じてしまったときの居心地の悪さと似ていて、妙に後を引くんですよね。 自分の中の説明しにくい違和感や衝動に向き合うのがこわいけれど、どこかで理解したいと思っている人に刺さる作品です。

この本に似ている本

すべて見る arrow_right_alt

ピーター・スワンソン、務台 夏子の他の作品

すべて見る arrow_right_alt
書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

真相が明かされた瞬間、驚愕で震える! 〈このミステリーがすごい!〉海外編2位『そしてミランダを殺す』著者が放つ傑作 ロンドンに住むケイトは、又従兄のコービンと住まいを交換し、半年間ボストンで暮らすことにする。だが、到着した翌日に、アパートメントの隣室の女性オードリーの死体が発見される。オードリーの友人と名乗る男や、アパートメントの向かいの棟の住人の話では、彼女とコービンは恋人同士だが、まわりには秘密にしていたという。そしてコービンはケイトに、オードリーとの関係を否定する。嘘をついているのは誰なのか? 見知らぬ他人に囲まれた、ケイトの悪夢の四日間が始まる。ミステリ界を席巻した『そしてミランダを殺す』の著者の衝撃作! 解説=川出正樹
library_books似た本をもっと見るmap書籍マップで探すroute読書パスガイドauto_awesomeAI診断で次の1冊を探す

読んだ内容を、もう忘れない。

BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。

無料ではじめる

クレジットカード不要