
最高のコーチになるためのスポーツコーチング学 ―知っておくべき「フレームワーク」と「スキル」―
ダグ・レモフ, 有馬 丈博, マーレー 志雄, and 高野 鉄平
カンゼン / 2023-09
この本について
練習ではできていることが、試合になるとうまく出てこない。指示を伝えているつもりなのに、選手が同じところでつまずく。自分の見方が偏っている気はするけれど、どこをどう見直せばいいのか分からない。コーチングに関わっていると、こんな小さな違和感が積み重なっていきます。 この本は「もっと情熱を」とか「伝え方を磨こう」といった抽象論ではなく、選手の行動や学習をどう“設計するか”という視点が中心です。例えば、パスパターンやチェックリストのように、抜けやすい部分を目に見える形にしておくことで、どこに力を注ぐべきかが自然と分かるようになる話。あるいは、選手が本番で判断を誤る背景に、知覚スキルの偏りやワーキングメモリの過負荷がある、という指摘も、現場のモヤモヤとつながりやすいと思います。そして、言葉を使わない修正や、問いかけの順序といった“その場での細かい動き”が、文化づくりにもつながっていく感覚は、自分の練習を見直すきっかけになりました。 派手な技術論ではないけれど、「選手が学んでいる姿を見る」という、ごまかしのきかない部分と向き合いたい人には合うはずです。コーチという役割に、もう一度丁寧に向き合いたいときに手元に置いておく本でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第7章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの16%が集中しています。
読書の順序
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