
モダンサッカー3.0 「ポジショナルプレー」から「ファンクショナルプレー」へ
アレッサンドロ・ビットリオ・フォルミサーノ、片野道郎
この本について
最近、仕事でもチームでも「こうやれば正しいはずなのに、現場ではまったく再現されない」とモヤモヤすることが多くて、正解の型に当てはめようとするほど空回りしていく感覚がありました。サッカーの本なのに、この現実のズレをそのまま言語化してくれたのが『モダンサッカー3.0』でした。 この本が面白いのは、戦術書というより「人と環境の関係」を徹底して描いているところです。たとえば、選手の判断は理屈ではなくほぼ無意識で行われるから、監督ができるのは説得ではなく“巻き込む空気”を作ることだ、という話。あるいは、ミスを避ける練習ではなく、むしろ多くのミスを経験させて選択の精度を上げる方がいい、という考え方。読みながら、こちらの日常にもそのまま当てはまる場面がいくつも浮かんできました。 特に刺さったのは、「チーム/選手→監督」という矢印。立場上は指導する側でも、実際には相手との関係性や環境の流れに影響されながら一緒に変化していくしかない。その現実を前提にしているからこそ、ややこしい人間関係や思い込みの“檻”をどう扱うかがすごく具体的に語られています。現場で何が起きているかを観察し、そこから次の一歩を組み立てる姿勢は、スポーツ以外でもけっこうそのまま使えます。 自分のやり方にこだわりつつ、でももっと良いやり方がある気がして悩む人に向いています。サッカーに詳しくなくても読めますが、現場で人と関わる仕事をしている人には特に刺さると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの14%が集中しています。
読書の順序
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