
「戦術脳」を鍛える最先端トレーニングの教科書 欧州サッカーの新機軸「戦術的ピリオダイゼーション」実践編
山口遼
この本について
サッカーの本と聞くと、「自分の仕事や日常には関係ないかも」と思いがちですが、チームを動かす悩みって、現場でも職場でもけっこう似ています。全体が重い理由がどこにあるのか分からなかったり、指示を細かく出しても結局うまく回らなかったり。自分もずっとそのモヤモヤを抱えていました。 この本が面白いのは、「問題はいつも見えている場所にあるわけじゃない」という前提で物事を見直すところです。肺の不調の原因が腎臓にあるかもしれない、という例えがまさにそうで、チームや組織の動きも“部分”だけをいじっても改善しないことがある。そこで大事になるのが、サブシステム同士の関わり方や、シンプルなルールから自然に秩序が生まれる「自己組織化」という視点で、これが読んでいて驚くほど日常のマネジメントと重なります。 特に刺さったのは、「正解を用意するより、状況が解決策を引き出すように設計する」という考え方です。選手に“速く走れ”と言うのではなく、“速く走らないと成立しない環境”をつくる。その発想は、メンバーに主体性を求めるときのヒントにかなり近い。創発が起きる条件は何か、どの階層で判断が生まれるのか、といった視点が、仕事にもそのまま応用できます。 構造が絡み合って動く現場で、「どうすればチームが勝手に良くなる流れを作れるのか」を考え続けている人に刺さる一冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの59%が集中しています。
読書の順序
この本に似ている本
すべて見る arrow_right_alt
ポジショナルフットボール実践論 すべては「相手を困らせる立ち位置」を取ることから始まる
渡邉 晋

モダンサッカー3.0 「ポジショナルプレー」から「ファンクショナルプレー」へ
アレッサンドロ・ビットリオ・フォルミサーノ、片野道郎

勝者の科学 一流になる人とチームの法則
マシュー・サイド and 永盛鷹司

チームスポーツトレーニング 複雑系スポーツにおける現代的トレーニング戦略
ハビエル・マロ, マーレー志雄, and 結城康平

岡田メソッド――自立する選手、自律する組織をつくる16歳までのサッカー指導体系
岡田武史
読んだ内容を、もう忘れない。
BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。
クレジットカード不要