
ワイズカンパニー: 知識創造から知識実践への新しいモデル
野中 郁次郎, 竹内 弘高, and 黒輪 篤嗣
東洋経済新報社 / 2020-08-28
この本について
仕事で判断を迫られるたびに、「正しい情報は集めたはずなのに、どう動けばいいのかよく分からない」とモヤモヤすることがあります。資料を読み込んでも腹落ちしないし、結局その場しのぎになってしまう。自分の判断基準がどこにあるのか、そもそも何を拠りどころにすればいいのか分からないまま日々をこなしてしまう感じです。 この本が面白いのは、「知識」を情報の集積として扱わず、信念や価値観、そして行動と切り離せないものとして描いているところです。結局のところ、組織も個人も、行動してはじめて学び、記憶し、前に進む。形式知をいくら集めても文脈を読み間違えたら役に立たないし、むしろ「いま・ここ」の選択を鈍らせてしまう。そうした実感に、かなり丁寧に言語化で寄り添ってくれます。 さらに、この本は「判断がぶれない人や組織は、目的・価値観・ビジョンを自分の言葉で持っている」という点を繰り返し示してくれます。プラグマティズムや現象学を引きつつ、知識と行動のつながりを“哲学的すぎない現場感”で説明してくれるので、自分の仕事にそのまま置き換えやすい。特に「知識は文脈に依存する」という視点は、なぜマニュアル通りに動いてもうまくいかないのかを静かに説明してくれます。 「情報は多いのに、判断に自信が持てない」「行動に結びつく知識をつくりたい」という人に刺さる一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの38%が集中しています。
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