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免疫「超」入門 「がん」「老化」「脳」のカギも握る、すごいシステム (ブルーバックス)

免疫「超」入門 「がん」「老化」「脳」のカギも握る、すごいシステム (ブルーバックス)

吉村昭彦

講談社 / 2023-11-16

累計読者数4
平均ハイライト数 20.5件/人
推定読了時間 約4時間1分
star総合評価 54/100
start序盤集中型
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この本について

体調を崩すたびに「結局、免疫って何がどう働いてるのか…」とモヤっとすることがよくあります。ニュースで専門用語が飛び交っても、自分の中でつながらず、どこか借り物の理解のまま過ごしてしまう感じというか。僕自身もコロナ禍で同じ気持ちになり、この本を手に取りました。 読んでみて一番助かったのは、「体の中で本当に何が起きているのか」を、机上の知識じゃなく“動き”として捉えられるようになったことです。例えば、感染初期にはまだ抗体がなく、まずNK細胞が感染細胞を一気に処理し、その残骸をマクロファージや好中球が片づけるという流れ。炎症で喉が腫れる理由も、細胞が集まり血管が広がるという、とても物理的な現象だとわかると、妙に納得してしまいます。また、抗体がIgMからIgGへ切り替わるクラススイッチの仕組みや、時に暴走してサイトカインストームになる危うさまで、複雑なのにスッと頭に入る説明でした。 個人的には、「免疫は守ってくれるだけじゃなく、ときに老化や病気を引き起こす側にもまわる」という視点が一番の収穫でした。体調の変化を“気合いの問題”ではなく、細胞同士のコミュニケーションの変質として見られるようになり、自分の体との距離が少し近くなった気がします。 未知の感染症のニュースを見るたびに不安になる人や、体調管理をもっと現実的に理解したい人には、特にしっくりくると思います。抽象論ではなく、具体的な体の挙動として免疫を見せてくれる本でした。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

パンデミックによって感染症や免疫に関する情報を目にすることが多くなり、私たちの知識も増えたように見える。ただ、そこで出てきた情報は、曖昧なものや誤った情報、感情的なものなどもあり、玉石混淆ともいえる。本書ではあらためて、ウイルスなどの病原体がどのように感染を起こし、免疫がどのように働くのか、その複雑なしくみを、基本から正しくわかりやすく解説する。 また、身体を守るための免疫が、アレルギーの原因となるなど、ときには自分に攻撃的にもなるメカニズムについて解説。免疫が低い場合についてはもちろん、過剰な場合の脅威にも触れる。後半では、さまざまな病気との関連、特にがんとの関係について、期待される免疫療法を軸に展開する。 さらに、免疫は、老化と脳にも深く関わっているという研究が進んでおり、今後の医療への応用も期待できる。認知症や脳梗塞などを、免疫という視点からひもといていく。
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