
そこにある山 人が一線を越えるとき (中公文庫)
角幡唯介
中央公論新社 / 2023-12-21
累計読者数3
平均ハイライト数 10件/人
star総合評価 51/100
menu_book精読型
check_circle推定完走率 49%
この本について
最近、行動したい気持ちはあるのに、日常のタスクに囲まれて「自分がどこに立っているのかよくわからない」という感覚になることが増えてきました。頭では合理的に選択しているつもりでも、気づけば主体性が薄れていくようなあの感じです。そんなモヤモヤの正体を少しだけ言語化してくれたのが『そこにある山』でした。 この本は冒険の話でもあり、結婚や他者との関わりに踏みこむ話でもあるのですが、どれも「自分が世界にどう関与しているか」という一点に収れんしていきます。知るためには労力がいる、対象の文脈に入りこまないと本質は見えない、という著者の姿勢は、テクノロジーのおかげで何でも“わかった気”になれる今の環境とは真逆に位置しています。そして、逃げたい気持ちや不完全さも含めて「それでも行為するしかない」という静かな確信が、こちらの胸にもじわっと響いてきます。 特に、偶然性に身を委ねることや、関わることでしか見えてこない世界の厚みについて書かれた部分は、選択肢を並べては正しさを探してしまう自分にとって、現実的なヒントになりました。合理的に説明できない出来事も、そのまま受け取って生きるしかない瞬間があるよな、と落ち着く感じがあります。 自分の主体性がどこかへ薄れている気がする人に向いています。
analytics
読書インサイト
ハイライト密度
開始終了
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの35%が集中しています。
読書の順序
この本に似ている本
すべて見る arrow_right_alt書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more
出版社による紹介
「なぜ本書が、(中略)かような一大傑作論考として結実したのかといえば、それは結婚が全部悪いのである。」(あとがきより) 「どうして結婚したんですか?」 「どうして結婚したんですか?」 デリカシーに欠けた、無配慮で苛立たしいこの“愚問”がもたらしたのは、人はなぜ冒険するのかという「最大の実存上の謎」への偉大な洞察だった。 43歳をすぎ「人生が下り坂に入った」と自覚する著者が、探検家としての思考の遍歴を網羅した傑作エッセイがついに文庫化。 〈解説〉仲野徹(生命科学者) 目次 序章結婚の理由を問うのはなぜ愚問なのか 第一章テクノロジーと世界疎外――関わることその一 第二章知るとは何か――関わることその二 第三章本質的な存在であること(二〇一九年冬の報告)――関わることその三 第四章漂泊という〈思いつき〉――事態についてその一 第五章人はなぜ山に登るのか――事態についてその二 終章人生の固有度と自由 ※文庫化にともない、『そこにある山結婚と冒険について』から『そこにある山人が一線を越えるとき』に改題しました。
読んだ内容を、もう忘れない。
BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。
無料ではじめる
クレジットカード不要








