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アグルーカの行方 129人全員死亡、フランクリン隊が見た北極 (集英社学芸単行本)

アグルーカの行方 129人全員死亡、フランクリン隊が見た北極 (集英社学芸単行本)

角幡唯介

累計読者数3
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star総合評価 47/100
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この本について

仕事でも人生でも、自分の判断が本当に正しいのか分からなくなる時があります。立ち止まったほうがいいのか、進んだほうがいいのか、その基準すら揺らぐことがある。そんな時にこの本を読むと、正しさよりも「人はなぜ進もうとしてしまうのか」という、もっと根っこの部分を見せつけられる感じがありました。 極地探検という極端な世界の話なのに、描かれるのは妙に人間くさい迷いばかりです。仲間が倒れても前に進もうとする理由が見えないことや、合理性が崩れた後に残る「よく分からない執念」の存在。安全や効率を探しがちな日常とはまったく別の論理で人が動く瞬間があり、そのズレが意外と自分の悩みと地続きに感じられます。また、著者自身が旅の中で寒さや空腹に追い込まれ、些細な一食がすべてを救う瞬間を描くことで、「生きるってこういう時間の積み重ねなのか」と静かに腑に落ちるところがありました。 フランクリン隊の足跡を追う調査は歴史探偵もののようでありながら、イヌイットとの関係や証言の揺らぎなど、人間同士の価値観の衝突にも踏み込んでいきます。単純な美談ではなく、曖昧なまま残された痕跡をどう受け止めるかを読者に委ねてくる。その曖昧さが、不確かな状況で選択し続ける自分の姿と重なる人にはぐっと来るはずです。 自分の「なぜこれを続けているのか」を見失いがちな人にとって、静かに効く一冊だと思います。

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