
長篠合戦 鉄砲戦の虚像と実像 (中公新書)
金子拓
中央公論新社 / 2023-12-20
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この本について
戦国時代の合戦って、どうしても「昔から決まったイメージ」が頭の中にこびりついていて、史実と物語の境目がよく分からなくなることがあります。とくに長篠合戦は、鉄砲三段撃ちだとか、新旧戦術の衝突だとか、学校で習った像が強すぎて、どこまで本当なのか気になりつつも深掘りしづらいところがあります。 この本が面白いのは、その「当たり前だと思っていた像」が、どんな資料から組み上がり、どんな経緯で広まったのかを丁寧にほどいてくれるところです。武田軍が最初から長篠城を攻めるつもりではなかった事情や、信長の戦術が本当に“革命”だったのかという論点など、思い込みをいったん外して読むと、合戦そのものがまったく違う景色で見えてきます。読みながら、自分が歴史を理解する時の「前提の置き方」まで揺さぶられました。 歴史の“決めつけ”に違和感を覚えてきた人には特に刺さると思います。長篠合戦という一つの事例を通して、物事がどんなふうに語り継がれ、固定化されていくのかを実感できる一冊でした。
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出版社による紹介
武田の騎馬隊に対し、織田・徳川連合軍は鉄砲を駆使した新戦法で圧勝したとされる。史料を検証し、虚飾に彩られた合戦の実像に迫る。
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