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わかりやすさの罪 (朝日文庫)

わかりやすさの罪 (朝日文庫)

武田 砂鉄

朝日新聞出版 / 2024-01-10

累計読者数4
平均ハイライト数 66.8件/人
推定読了時間 約3時間26分
star総合評価 80/100
trending_up後半加速型
check_circle推定完走率 76%

この本について

最近、議論の場で強い言葉ばかりが飛び交って、話し合いにならない感じが続くことがあります。自分の感じたことにいちいち理由を求められたり、「これって結局どういう意味なの」と急かされる場面も多くて、なんだかずっと息苦しい。分かるようで分からない、この宙ぶらりんな感じに疲れてしまうんですよね。 『わかりやすさの罪』は、そんなモヤモヤを無理に解決しようとはしません。ただ、自分たちがいま置かれている状況を丁寧にほどき、「なぜこんな窮屈さが生まれているのか」を静かに示してくれます。たとえば、ネットで叫ばれる「論破」がそもそも議論の体をなしていないこと。子どもにまで理由づけを強制する空気の中で、理由のない感情が押しつぶされていくこと。検索すれば何でも分かった気になる時代に、知らないものに出会う偶然がどれほど大事かということ。どれも、言われてみれば気づいていたのに、言葉にできていなかった部分をそっと掬い上げてくれます。 この本が効いてくるのは、「分からない」を許容したい人だと思います。全部を整理して明快にするのではなく、分からなさの中に立ち止まることだって自然なんだと、少しだけ呼吸がしやすくなるはずです。自分の考えに確信が持てないままでも、他人の断定に振り回されすぎずにいよう、そんな気持ちを取り戻したい時に手元に置いておきたい一冊です。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

“わかりやすさ”の妄信・猛進が止まらない。「すぐにわかる」に頼るメディア、ノウハウを一瞬で伝えるビジネス書、「4回泣ける映画」で4回泣く観客。すぐに「どっち?」と問われて「どっちでもねーよ!」と答えたくなる日々。納得と共感に溺れる社会で与えられた選択肢を疑うための一冊。
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