
14歳の教室 どう読みどう生きるか
若松 英輔
NHK出版 / 2020-07
累計読者数3
平均ハイライト数 29件/人
推定読了時間 約4時間10分
star総合評価 60/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 20%
この本について
最近、「分かった気になってるだけなんじゃないか」と不安になることがよくあります。仕事でも日常でも、言葉は通じているのに、相手の言っていることの“意味”までは掴めていない気がして、モヤモヤしたまま時間だけが過ぎていく。そんなときにこの本を読んで、少し呼吸が整いました。 この本が効くのは、頭で理解しようとするクセが強い人に対して、いきなり答えをくれるからではありません。むしろ、「分からないままでいい時間」が本当にあるのだと教えてくれるところにあります。言葉には記号として読む層と、意味として染み込んでくる層があって、その“意味のほう”はどうしても時間がいる。焦って結論を急ぐより、ひとつの言葉をよく見て、よく聴くことでようやく輪郭が立ち上がる。そんな実感を、この本は静かに手渡してきます。 もうひとつ印象的だったのは、「悩む」と「考える」の違いの話。どうすればいいのか分からないまま同じところをぐるぐるしているのが悩むことで、目の前の出来事がどういうことなのかを丁寧にたどるのが考えることだ、という指摘です。これを知ってから、行き詰まったときに少し立ち止まって「いま私は悩んでるのか、考えてるのか」を確かめる習慣ができました。 言葉を急がず味わいたい人。考えることに不器用だと感じている人。そんな人には、静かに効いてくる一冊だと思います。
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出版社による紹介
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