
経済学を味わう---東大1、2年生に大人気の授業
市村 英彦、岡崎 哲二、佐藤 泰裕、松井 彰彦
この本について
仕事で数字を扱っていると、「なんでこんな制度になるんだろう」とか「結局、人ってどう動くんだっけ」といった小さなひっかかりが積み重なることがあります。理屈は聞いたことがあるのに、現場の感覚とつながらないまま放置してしまうあのモヤモヤです。僕もずっとそこが腑に落ちず、「結局は人の思惑が絡むんだから、きれいな理論なんて役に立つのか」と思っていました。 この本がおもしろいのは、まさにそのギャップを埋めてくれるところです。たとえば法人税の引き下げ競争やふるさと納税の返礼品競争の話が出てきますが、どれもニュースとして知っているのに、なぜ起きるのかを説明できる人は意外と少ないはずです。ゲーム理論のようなシンプルなロジックに置き換えると、自治体や企業の“やりすぎる理由”がすっと理解できて、制度の見え方が変わります。それから、理論を無理にきれいに飾らず、データを使って確かめていく姿勢が丁寧で、「現実にどう効くのか」を考えるきっかけにもなります。 一歩引いて物事を見たいけれど、抽象論だけでは動きようがない…そんな人に静かに刺さる本です。経済学を専門にしたいわけじゃないけれど、社会の動きを自分の仕事や生活に結びつけて考えたい人にはちょうどいい距離感だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの33%が集中しています。
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