
16歳からのはじめてのゲーム理論――"世の中の意思決定"を解き明かす6.5個の物語
鎌田 雄一郎
ダイヤモンド社 / 2020-07-29
この本について
人間関係や仕事でつまずくときって、「なんであの人はあんな行動をしたんだろう」と考えても、結局「よく分からない」で終わってしまうことが多いですよね。相手の行動が理不尽に見えたり、短絡的に映ったりして、つい自分の感情だけで判断してしまう。でも後から振り返ると、「ちゃんと理由があったのかもしれない」と思う瞬間がある。僕自身もそこで何度もつまずいてきました。 この本が面白いのは、「人は理由もなく動かない」という前提を、数式や専門用語ではなく物語でゆっくり見せてくれるところです。たとえば、サボっている人の背景にある“しんどさ”や、“なぜ五分五分と見積もったのか”という思考のズレを、ゲーム理論の視点から丁寧にほどいていく。相手を責めるでも擁護するでもなく、「ちょっと横から見ると、見え方が変わるよ」という感じで距離感を整えてくれます。繰り返し続く関係の中で、どうすれば協力が生まれるのかまで踏み込んでくるので、現実の対人関係にもそのまま持ち帰りやすいです。 特に効いたのは、「感情的になっているときほど、自分も短絡的な選択をしている」ことに気づけるところ。相手が何を考えているかを推測するための“理由の探し方”が、具体的なエピソードとして描かれるので、読んだあとに職場や家庭の小さなやり取りの見え方が少し変わります。 自分も相手も“行動の裏に理由がある”という前提を持ちたい人に刺さる一冊だと思います。
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ハイライト密度
多くの読者は第10章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの28%が集中しています。
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