
データ と デザイン 人とデータのつなぎかた
櫻井 稔
この本について
データを扱う仕事をしていると、「分析結果は出たのに、次の一歩が見えない」とか「UIに落とし込むと急に難しくなる」といったモヤモヤがつきまといます。数字はあるのに、現場の行動にどうつなげればいいのか。しかも改善の責任をユーザー側に乗せてしまいがちで、自分でもそれが正しいとは思えない。そんな悩みに刺さるのがこの本でした。 読んでみて印象的だったのは、データを“見せる”ことより“社会に実装する”ことに重心が置かれている点です。たとえば分析の結果をそのまま改善に直結させようとすると、つい人の深層特性に踏み込みすぎてしまう。しかし本書は、行動につながる工夫や、継続のために必要な負荷の調整まで一緒に考えてくれます。また、人口動態と消費データをあえて組み合わせるなど、異なる系統のデータを入り口に発想すると状況が開ける感覚も、実務で手詰まりになった時に救われました。机上では見えなかった「幹線道路があって実はブルーじゃない」みたいな現場のリアルも、データの扱い方次第で浮かび上がるという視点も大きいです。 データ分析とデザインの境界でつまずきやすい人、あるいは「数字は読めるのに行動設計が苦手」という人に特に届くと思います。数字と人間の間にあるギャップに悩んでいるなら、一度立ち止まるための道具としてちょうどいい一冊でした。
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ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの25%が集中しています。
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