
ロジカルデータ分析
高橋 威知郎
日経BP / 2015-11-12
この本について
データ分析の本を読んでいて、「結局どこが悪いのか分からないまま、数字だけ増えていく…」みたいな感覚、僕もよくありました。データは集めているのにアクションにつながらない。KPIを作っても形だけ。現場に渡しても動かない。そんな“流れの詰まり”みたいなモヤモヤを、この本はかなり具体的に言語化してくれます。 読んでいて特に刺さったのは、分析の失敗ポイントを「集めたデータの問題」「分析の問題」「統合化の問題」「アクション主体者の問題」「顧客の問題」と段階で切り分けてくれるところです。自分のチームで何が詰まっているのか、ようやく見えた感覚がありました。また、インフォメーションを加工して“アクションにつながる形”にまで持っていかないと収益は生まれない、という当たり前だけど抜けがちな視点も地味に効きます。単なる数字の羅列ではなく、どのようなシナリオを描き、どこを逆算してデータを扱うのか。そういう「現場で迷いがちな部分」にちゃんと手が届く内容です。 さらに、データ入力する側のメリットを作らないと精度が落ちる話や、アクションする人にとってのインテリジェンスは人によって違うという指摘は、実務に落としこむときにかなりリアル。分析者と現場の温度差で失敗してきた人ほど刺さると思います。 データを“読む”だけでなく、“使える形にする”まで伴走してくれる本です。特に、数字は集まるのに成果につながらないと感じている人には向いています。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの31%が集中しています。
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