
好きなようにしてください
楠木 建
ダイヤモンド社 / 2016-02-08
この本について
仕事やキャリアのことで悩んでいると、つい「今の環境が悪いのかも」「もっと自分がちゃんとしていれば」とぐるぐるしがちですよね。僕もよくそこに落ちるんですが、この本はその思考のクセを一度ほぐしてくれる感じがあります。決してポジティブになれと言うのではなく、「そもそもそんなにうまくコントロールできるもんじゃないですよね」という前提から話してくれるので、無理なく読めます。 たとえば、環境の良し悪しに振り回されがちな時に「時間軸や空間軸をずらしてみる」という視点はかなり効きました。いま目の前の“状態”じゃなく、もう少し長いスパンで見直すだけで、判断の重さが変わるんですよね。あるいは、自分を変えようと決意ばかり固めるのではなく、付き合う相手や時間の使い方を変えるほうが現実的だという話も、実務レベルで実感があります。そして何より、「自分は思っているほど優れた人間ではない」という事実を受け入れる過程こそが成長なんだという指摘は、肩の力が抜けると同時に、妙に前向きになれました。 仕事選びについても、“惚れ込める人”を探すより仕事の中身を見たほうがいいとか、プリフィクスではなくアラカルトで選べばいいとか、いま迷っている人ほど救われる話が多いです。正解を探すより、自分の気分に忠実に選んだあとにどう向き合うかで決まるというのも、現場で仕事していると確かにそうだなと腑に落ちます。 「環境か自分か」で悩み続けてしまう人に、とくにしっくりくる一冊です。
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多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの16%が集中しています。
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