
わたしと日産 巨大自動車産業の光と影
西川廣人
講談社 / 2024-05-15
この本について
仕事で判断を求められる場面が増えるほど、「自分は本当にリーダーとして機能できているんだろうか」と不安になることがあります。特に、複雑な組織の中で意思決定をすると、事実と感情がごちゃついて頭がまとまらなくなるような感覚。そんな時にこの本を読むと、現場のリアルな迷いがそのまま言語化されていて、少し肩の力が抜けました。 印象的なのは、巨大企業のど真ん中にいながらも、著者自身が家庭の悩みやキャリアの壁に普通にぶつかっていることです。華やかな経営の話ではなく、「収入が増えない」「部下が育たない」「外圧と内圧の板挟みになる」みたいな、私たちの延長線上にある現実が静かに描かれている。だからこそ、例えば重大なトラブルが起きた時に事実だけを拾い直す姿勢や、鋭い質問で状況を切り開く姿勢が、自分の明日にも持ち帰れる感覚があります。 さらに、リーダーの能力を七つに整理している部分は、理論というより「現場で積み上がった実感」に近い温度で書かれていて、背伸びしないまま自分を点検できる感じがします。派手さはないけれど、組織で働く迷いを抱えたまま進んでいる人ほど刺さる本です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの43%が集中しています。
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