
崖っぷちだったアメリカ任天堂を復活させた男
レジー・フィサメィ、大田黒 奉之
東洋経済新報社 / 2024-05-22
この本について
仕事で判断を任されたときに、自分の意見を押し通すべきか、周りの声を取り入れるべきかで迷うことってけっこうありますよね。さらに、組織のカルチャーにしっくりこない瞬間や、部下をどう育てればいいのか分からないまま、なんとなく毎日を回してしまうこともあると思います。僕自身、そういう場面では「自分はリーダー向きじゃないのかな」と不安になりがちでした。 この本は、そんなモヤモヤに対して極端な理想論ではなく、現場での具体的な判断の仕方を見せてくれるところがありがたいです。たとえば、他人の視点をどう組み込むかとか、どこまでコンセンサスを取り、どこからは自分が決めるべきなのか。その線引きがすごく実感のある形で語られています。また、人材育成にあれだけ時間を割く理由や、カルチャーが合わないときに「スキル不足ではなく行動の適性」が問題になるという視点も、仕事のつまずき方をかなり現実的に説明してくれます。 さらに印象に残るのは、レジーが前線に立ちながらも、根回しや言葉選びを徹底していた点です。大きなプレゼンを「物語」として組み立てる姿勢や、RACIのような一見地味なモデルをきちんと使いこなすところに、派手さよりも積み上げで成果を出す人のリアリティがあります。組織で働く中で「なんでこんなに噛み合わないんだろう」と感じた経験がある人ほど、腹に落ちる部分が多いはずです。 派手な成功談ではなく、現場の葛藤を抱えたまま前に進もうとしている人に向いた本だと思います。今の働き方に違和感を覚えつつ、どう動けばいいのか少しでもヒントを探したい人には特に刺さるはずです。
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多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの18%が集中しています。
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