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ユリイカ2024年8月号 特集=ポール・オースター——1947-2024

ユリイカ2024年8月号 特集=ポール・オースター——1947-2024

柴田元幸、藤井光、姜湖宙、くぼたのぞみ、畔柳和代、郷原宏、高山羽根子、タダジュン、菱岡憲司、吉田恭子

株式会社アルク / 2019-12

累計読者数3
平均ハイライト数 3.3件/人
star総合評価 47/100
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この本について

仕事でも日常でも、「いったん混乱したものがきれいに元に戻る」なんて展開、ほとんどないですよね。整理しようとしても、前と同じ場所には戻れない感じがずっと残る。物語を読むときでさえ、答えのある世界に逃げたい気持ちと、逃げきれない現実とのあいだで揺れます。 この特集の面白さは、オースターの小説がまさにその“揺れ”を正面から扱っていたことを、作家や翻訳者たちがそれぞれの視点で語っているところです。事件が解決しても秩序が戻らない余韻についての話や、読書とは知識ではなく「他者の声に耳を傾ける技術」だという指摘、さらには翻訳という営みがまったく新しい世界を立ち上げるという視点まであって、読み手としての自分にじわじわ効いてきます。断定を恐れず言い切るオースターの姿勢に触れると、自分が普段つい“almost”で逃げてしまうところにも気づかされます。 きれいな答えより、混ざり合ったままの世界をどう扱うかに関心がある人には、とても刺さる特集だと思います。ここで語られるオースターは、遠い巨人ではなく、迷いながら世界を見つめ続けた書き手としてすっと隣に来てくれます。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

本書は『ナショナル・ストーリー・プロジェクト』(新潮社刊)より18篇を柴田元幸氏がセレクトし、英文とポール・オースターによる英語の朗読を収録したものです。
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