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崩壊概論 (ちくま学芸文庫)

崩壊概論 (ちくま学芸文庫)

E.M.シオラン and 有田忠郎

累計読者数3
平均ハイライト数 16.7件/人
star総合評価 44/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 18%

この本について

生きているだけで妙に疲れる日ってありますよね。目的を持てと言われても、その「目的」を決めた瞬間に急に息苦しくなる。誰かの期待に合わせて外側の自分を作っている気もするし、じゃあ本音に戻れば楽になるかと言うと、そこには別の荒涼とした孤独があったりする。そんな行き場のなさを抱えた日に、この本を開くと少しだけ呼吸が整うことがあります。 シオランの言葉は、前向きに励ましてくれるものではありません。でも、生きるとは自分の小ささに目をつぶり続ける営みだという冷静さや、「目的が曖昧だからこそ生は死にまさっている」という逆説の視点が、無理に答えを出そうとする自分にブレーキをかけてくれます。何もかもを理解しようとしなくていい、他人の絶対も自分の絶対も案外取り替え可能なんだという距離感にも救われます。曖昧さや空虚さをそのまま抱えていてもいいのだと、少しだけ許された気持ちになります。 正しさや一貫性に縛られやすい人よりも、「自分でも説明できないモヤモヤを抱えたまま生きている自覚がある人」にほど刺さる本だと思います。読んだからといって悩みが減るわけではありませんが、悩みの“輪郭”が少し変わる。その変化が、意外と長く効く一冊です。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

明晰な懐疑による信念の解体と拠って立つ基盤の崩壊。否定の精神の顕揚と頽廃の擁護。思想家が初めてフランス語で放った危険の書。解説大谷崇
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