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シーシュポスの神話(新潮文庫)

シーシュポスの神話(新潮文庫)

カミュ and 清水徹

累計読者数8
平均ハイライト数 14件/人
推定読了時間 約5時間8分
star総合評価 48/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 12%

この本について

ときどき、理由のわからない重さに押されて「なんで生きてるんだろう」とぼんやり考えてしまうことがあります。仕事の意味づけも、人との関係も、調子がいい日なら流せるのに、ふとした瞬間だけ深い穴をのぞき込むような感覚になる。たぶんあの抜粋を保存した方は、その“穴”の正体に名前をつけたくて手を止めたんだと思います。 『シーシュポスの神話』は、人生を前向きに整えるための本ではありません。むしろ「世界は説明できないし、意味なんてない」という地点から始めて、それでも歩き続けるための視力を描いている本です。読みながら救われる、というより、自分の中のモヤモヤをそのまま机に置いて観察するような時間になります。たとえば、理由のない不安が社会ではなく“内側の虫”から生まれるという視点や、明確な答えを求める衝動そのものが不条理を生むという指摘は、思考の癖を整理してくれる感覚があります。また、人生の価値を「希望」ではなく「意識的に生きる姿勢」で測ろうとするところも、実生活での行動に静かに効いてきます。 意味づけに疲れたとき、あるいは意味づけを諦めきれないときに読むと、変に元気づけられないぶんだけ、自分の足で立ち直れる余白をくれる本です。こんな人に刺さると思います。答えがほしいわけじゃないけれど、答えのなさにも理由を見つけたいと感じている人。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

神々がシーシュポスに科した刑罰は大岩を山頂に押しあげる仕事だった。だが、やっと難所を越したと思うと大岩は突然はね返り、まっさかさまに転がり落ちてしまう。―本書はこのギリシア神話に寓してその根本思想である“不条理の哲学”を理論的に展開追究したもので、カミュの他の作品ならびに彼の自由の証人としてのさまざまな発言を根底的に支えている立場が明らかにされている。
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