
異邦人(新潮文庫)
カミュ and 窪田啓作
PHP研究所 / 2018-03-08
累計読者数15
平均ハイライト数 19件/人
推定読了時間 約4時間46分
star総合評価 67/100
trending_up後半加速型
check_circle推定完走率 55%
この本について
仕事や人間関係で「本当はどう感じてるのか、自分でもよく分からない」ときってありませんか。周りに合わせてそれっぽい感情を装うけれど、内側は空っぽなまま。そういう自分に少し疲れてしまう時期が、誰にでもあると思います。 『異邦人』を読むと、その“空っぽさ”を無理に埋めなくてもいいのかもしれない、という感覚が静かに立ち上がります。ムルソーは、何に興味があるのか分からないまま、しかし「何に興味がないか」だけは分かっている。感情をうまく言語化できない。大事な場面でも“適切な反応”が出てこない。その不器用さが責められ、やがて裁かれていく過程を追うと、私たちが日々当たり前にやっている“お芝居”の負荷が、急に見えてきます。 この小説が効くのは、ムルソーの虚無ではなく、むしろ彼が最後に到達する「世界の優しい無関心」に身をゆだねた瞬間です。世界は自分を特別扱いもしないし、敵視もしない。だからこそ、自分の感じたことをそのまま抱えていても、生きていけるのかもしれない。そんな視点をそっと差し出してくれます。 自分の感情に“正解”を求めすぎてしんどくなっている人に、特に刺さる一冊です。
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多くの読者は第9章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの16%が集中しています。
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出版社による紹介
「美しさ」は、これほどまでに人を狂わすのか。たかむら画廊の青年専務・篁(たかむら)一輝と結婚した有吉美術館の副館長・菜穂は、出産を控えて東京を離れ、京都に長逗留していた。妊婦としての生活に鬱々(うつうつ)とする菜穂だったが、気分転換に出かけた老舗画廊で、一枚の絵に心を奪われる。強い磁力を放つその絵の作者は、まだ無名の若き女性画家だったのだが……。彼女の才能と「美」に翻弄される人々の隆盛と凋落を艶やかに描く、著者新境地の衝撃作。解説:大森望 【PHP研究所】
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