
問題解決力を鍛える!アルゴリズムとデータ構造 (KS情報科学専門書)
大槻兼資 and 秋葉拓哉
講談社 / 2020-10-02
この本について
プログラムを書いていて、「これ本当に効率いいんだっけ…?」とか「結局どの考え方で整理すればいいのか分からない」と立ち止まることがよくあります。自分も計算量やグラフの話をなんとなく理解したつもりで進めて、後から処理が重くて詰まる…みたいなことを何度も繰り返してきました。 この本は、そういう曖昧さをほどくときにすごく助かりました。例えば、1 秒間に実際どれくらい計算できるのかをはっきり数字で示してくれるので、「このアルゴリズムなら現実的に動く」と自分で判断しやすくなります。また、Frog 問題をグラフとして捉え直す例のように、目の前の課題を別の構造に置き換えると見通しが一気に良くなる感覚がつかめます。さらに、push/pull のような緩和処理の視点が入ることで、同じアルゴリズムでも実装の重さや癖が変わることに気づけるのも大きかったです。単に「解き方を覚える」というより、「どう考えると整理できるのか」を実感しながら読めました。 深さ優先や幅優先をただの探索として終わらせず、「最小手順を知りたいときに BFS が効く」など、具体的な場面に落ちてくるのもありがたいポイントです。再帰から動的計画法へつながる道筋も丁寧で、仕組みが一本の線でつながる感じがあります。 アルゴリズムの概念が断片的で、自分の中で一本化できていない人に刺さると思います。自分と同じように、実務や学習のモヤモヤを整理したい人にはかなり使いやすい一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの36%が集中しています。
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